今さら聞けない!FXがよく分かる移動平均線活用術

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FXの定番移動平均線でトレードを楽にする

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析。

どちらもFXや株で必要な要素と言われています。

ですがもっとシンプルな発想もあるでしょう。

毎日ニュースや新聞を眺めずにトレードに役立つものはあるのでしょうか?

その一つ、移動平均線の使い方を紹介します。

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移動平均線の使い方

SMA、EMAにGMAと多種多彩な平均線がありますが、これは大筋で「期間内の価格の平均値を比較する」ことに意味があります。

どの平均線を使っても似たようなラインを描いていることも多いでしょう。

実際に多くの投資家は単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)に注目していると言われます。

「多くの投資家が注目するテクニカルはあたりやすい」という通説は移動平均線にも当てはまることです。

MT4で提供されている新種のインディケーターや聞きなれないツールで長期間勝ち続けている投資家はどれだけいるものか不透明ではあります。一般の投資家が判断材料にするものとしては移動平均線は優れています。詳細な数字や期間設定などを変更しなくともグラフィカルに「現在の相場状況」が理解できるからです。お金がないだけでなく時間もないトレーダーには便利で瞬時の判断ができる万能ツールなのです。

移動平均線の考え方

▽移動平均線の主な見方
・それぞれのラインの広がり狭まり
・ラインのクロス
・ラインとローソク足との位置関係基本的に移動平均線は「過去のレートの動き」から算出されたデータを見るもので、「レートが上昇しているか、下降しているか」を大まかに判断するテクニカルとも言うことができるでしょう。

過去の値動きを参考にしながら今後の動きを予測する。時間軸を切り替えてどのような状態にあるのかを理解するツールと考えられます。

移動平均線での優位性

ドル円日足チャート
上記画像はドル円の2011年頃から2012年頃の日足チャートをスクリーンキャプチャーしたものです。

この頃はまだリーマンショックから続いていた円高トレンドが収まっておらず持ち合いになったまま上下をしています。

途中で為替介入が起こったことで大きく円安に進行し、その後下げてくるなど迷走していた頃でした。

この時の移動平均線とローソク足との関係で見てみると面白いことに気がつくことでしょう。

1.平均線の上にローソク足がある時はレートは上昇しやすい

2.平均線の下にローソク足がある時はレートが下降しやすい現在のローソク足が過去よりも高いということは上昇してきているということです。

逆にローソク足が過去よりも低いということは下降してきていることを示しています。

単純に考えて、「これから上昇していこうとしている状況では上がりやすい」ということができるはずです。
もちろん上昇しないパターンもありうるので注意が必要ですが、優位性がある状況は勝ちやすいといえるのです。

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移動平均線のシンプル発想

◆移動平均線がローソク足よりも上にある時は買いを考える
日足や週足などの期間での動きやトレンド状況にもよりますが、移動平均線よりも上にある時は上昇しようとしている所なので勝ちやすいと言えます。

ドル円や日本株などのように上昇トレンドの最中にあるときなら尚優位性があるということができるでしょう。

あくまでも「買いで勝ちやすく、大きな利益を上げやすい」事を理解してトレードしましょう。

大きく下げてくることも多いので、ストップロスを設定したり他のテクニカル分析と組み合わせ、ファンダメンタルズ事情も考慮しておくとよいでしょう。

◆移動平均線がローソク足よりも下にある時は売りを考える
下降トレンドにあるような投資対象があるならばそれは「売り」で勝ちやすい相場状況といえます。

近年のユーロドルのように、明確にトレンドが下を向いている状況で真価が発揮されます。

優位性が強まるのは移動平均線よりも下にある時です。

つまりデッドクロスした後の状況で、平均線で見ても下向きになっていてローソク足でも下にあるはずです。

注意したいのは上昇トレンドの最中にローソク足が下にあるときです。

この場合は押し目買いで上昇しやすい傾向にあるので、「移動平均線よりも下にあるから売り」と考えることで損失確定になりやすい状況なのです。

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今さら聞けない!FXがよく分かる移動平均線活用術

忙しく時間のない人には高度な分析は不可能ですね。移動平均線は誰でも使えて瞬時に状況が分かるので重宝しています。

これだけで良いという投資家がいるのもうなずけるものです。

ただ一目均衡表とどちらにするかは判断が分かれるところでしょうか。

時間がなくお金がない投資家には必ず役立つ移動平均線を最重要視しましょう。

難解になりがちなトレードではシンプルな発想も大切と言われます。

移動平均線はその中でも多くのトレーダーが使用し、シンプルで重要な情報を伝えているものです。

これを見ていくだけでもトレンドやレートが向かおうとしている先、そして過去の動きなどが良く分かるものです。

移動平均線は長く利用され続けてきた実績のあるテクニカルです。

発想をシンプルにするだけでもチャート分析は違ったものに見えてくるでしょう。

ファンダメンタルズ分析を繰り返し、さまざまなインディケーターやツールを使っても勝てない。

そんな時には基本に立ち返って移動平均線だけを表示してみてもいいかもしれません。