今回は『未公開株』についてご紹介させて頂こうと思います。
以前から詐欺が後を絶たない状況で、何度かテレビでこの情報を見た事があるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな状況においてもまだまだ騙されてしまうという方が存在しているのです。
資産運用を考えていると確かに非常に魅力的に思えてしまうのですが、気をつけなければなりません。そこで今回は未公開株とはそもそも何なのか、基本的な事からご紹介させて頂きます。
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1.初心者はまず、未公開株について理解する
まず、そもそも未公開株とは何なのかご紹介させて頂きます。
その名の通り公開されていない株式の事なのです。
上場している会社の株式というのは証券取引所で取引が出来ますが、未公開株は通常のように売買を行う事は出来ません。
基本的には創業者や取引先といった身内のみが所有しているというのが一般的な考えなのです。
ベンチャーキャピタルという言葉を聞いた事があるかと思いますが、このベンチャーキャピタルはハイリターンを狙って未公開株を購入している投資会社の事ですね。
譲渡制限が無ければ合意の上売買を行う事は可能ですが、通常の資産運用を行っている方であればなかなか未公開株の購入に至るという事は無いでしょう。
ここで覚えておいて頂きたいのは、あくまで当事者同士が合意の上でという事であれば売買が可能という点です。
ここをしっかり覚えておけば詐欺に巻き込まれる確率もかなり少なくなるでしょう。
2.未公開株を使った資産運用方法に詐欺が多い理由を知る
では、何故未公開株を悪用した事件が多いのでしょうか。
それはある特性があるからです。
基本的に上場する前に未公開株を発行する会社が多いのですが、実際に上場した後には価格が上昇する傾向にあり、それが絶好のチャンスとなっているのです。
例えば賄賂として未公開株を利用したり、「この会社はこれから上場する予定。
確実に価格の上昇が見込めるから稼ぐ事が出来る」といった詐欺が増えています。
逮捕者も多く出ているのですが、それでも0には至っていません。
そこで思い出して頂きたいのは先ほどの同意があれば、という点です。
Aという会社の未公開株を全く関係の無いBという会社が販売する、というのはおかしいと思いませんか?
このように仕組みさえわかっていれば回避出来る詐欺なのですが、それを知らない方が多いというのも1つの問題となっています。
3.何故公開直後に上昇するのか理解する
では、何故上場直後には値段が跳ね上がるのか考えていきましょう。
基本的にはどんな会社でも未公開株を購入しておきそれが公開されれば儲ける事が出来ます。
非常に魅力的な話だからこそ詐欺が多いのですが、安定した資産運用を考える上でしっかり仕組みを理解しておきましょう。
そもそも上場とは、株式の取引が公開されるという事です。
東証マザーズやヘラクレスではそれぞれIT関連企業や新興企業が多いため審査基準は甘い傾向があるのですが、基本的に上場するためには審査を通る必要があります。
つまり、その審査を通過する事が出来るだけの力を持つ会社という事ですので注目が集まるのも当然ですね。
上場した祝儀として株価が上がるのではなく、そこにはしっかりとした理由が存在しています。
これだけを考えると確かに魅力的なのですが、だからこそ詐欺会社に狙われやすいという事も理解しておきましょう。
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