日本は、2020年東京オリンピック招致に成功し、一躍世界から注目を集めました。
一度は失敗している招致ですが、なぜ、成功したのでしょうか。
東京オリンピック招致に成功した理由について、考えていこうと思います。
スポンサーリンク
1.東日本大震災からの復興が、東京オリンピック招致に大きく関わった
東京オリンピック招致に成功した鍵は、東日本大震災からの復興でした。
日本は、2011年に東日本大震災という大きな震災を経験しました。
津波で多くの建物が流され、多くの命が犠牲になりました。
震災から数年経った今でも、被災地の復興は進まず、まっさらな大地が続いている場所もあります。
そして、震災の影響による原発事故も、日本の大きなマイナス要因でした。
招致活動のときには、これらのことが影響して、「日本への招致は無理なのでは」と思われていました。
ですが、日本の招致PRのときに、安部首相は原発事故について、真摯に向き合う姿勢を見せていました。
日本の安全性、そして東京の安全性をアピールして、その裏づけまでしっかり示したのです。
そして、オリンピックが開催されることが、被災地の復興に繋がるということもアピールできました。
被災地の人たちは、震災に負けずに頑張っています。
オリンピックを行うことで、少しでも被災地の支援につなげられたら、という思いを精一杯アピールしたのです。
その結果、東京オリンピック招致に成功したのだと思います。
2.コンパクトさのアピールで招致に成功した
東京オリンピック招致のための活動やPRでは、大会のコンパクトさをアピールしてきました。
東京オリンピックの会場は、大会で使用される会場のほとんどを、選手村から半径8キロメートル以内に設置する計画です。
他の国では、選手村から会場までの距離が遠く、交通面での不安が残っていました。
ですが東京オリンピックは半径8キロ以内にほとんどの会場が揃っており、また、交通事情もインフラを整備することで、スムーズな大会運営ができることをアピールしたのです。
選手村からの移動距離が少ないということは、大会運営のしやすさだけではなく、選手にとってもプラスに働きます。
移動距離が長ければ、競技以外での疲れが出てしまいます。
選手が自分の競技で100パーセントの力を発揮するためには、移動での疲れを軽減しなくてはなりません。
ですから、東京オリンピックのコンパクトさというのは、選手にとってもとてもプラスになることなのです。
東京オリンピック招致でアピールしたコンパクトさは、成功の鍵の1つでした。
3.日本らしさのアピールで東京オリンピック招致を成功させた
東京オリンピック招致の活動の中で、一番印象に残っていることといえば、やはり滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」の言葉です。
日本には独自の文化として「おもてなしの精神」があります。
これは海外の人にとって、とても新鮮なことです。
例えば、電車が遅れずに駅に到着することや、細かやな気配りが当たり前に出来ることは、日本に居ると当たり前のことですが、海外では当たり前ではないのです。
その「おもてなしの精神」は東京オリンピック招致に大きな影響を与えました。
海外のお客様を迎えるにあたって、失礼のないような行動をすることができるのは日本だけなのです。
オリンピックでは、海外からの来賓も多く迎えることになります。
一般客だけではなく、皇族なども迎えることになるでしょう。
そのとき、日本ならではの「おもてなし」をすることは、相手に気持ちよくすごしてもらうことなのです。
東京オリンピック招致は、「おもてなしの精神」を持つことで成功したのです。
スポンサーリンク