神内ファームの注目したい5つの歴史「未来を見据えた農業を行う」

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神内ファームは、「克冬制夏」を理念とした、農業生産法人です。

プロミスを創業した神内良一氏が代表を務め、北海道の大地に平成9年に誕生しました。

北海道では無理だと思われるような南国フルーツの栽培などを行う神内ファームには、どのような歴史があるのでしょうか。

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1.神内ファームの理念は「克冬制夏」である

神内ファームが出来た当初から、変わらない理念が1つあります。

それは「克冬制夏」です。

農業にとって、冬の寒さを克服し、夏の暑さを制することは、とても重要な課題なのです。

特に、北海道の大地というのは、冬の寒さが厳しい場所でもあります。

そんな環境の中で、いかにして1年を通して農業を続けていくことが出来る環境を作るかというのが、一番の課題であり、神内ファームの理念なのです。

神内ファームでは、冬は、ハウスなどの施設内で、野菜や果樹の栽培、加工を行っています。

冬だからといって作業を止めておくのではなく、冬であってもできることをすることで、時間を有効に活用しているのです。

夏場には、冬の間に凍らせておいた氷を冷房に利用し、北海道の農業を発展させてきました。

神内良一氏は、北海道で農業を行うことが夢でしたが、1度、挫折を経験しているのです。

その経験から、「克冬制夏」という理念を掲げ、冬や夏といった気温や季節の変化にもきちんと対応していける農業を確立させたのが、神内ファームなのです。

2.神内ファームは北海道の特産品には手をつけていない

神内ファームでは、創業から一環して、「北海道の特産品」には手をつけていません。

北海道というと、乳牛であったり、羊が有名な特産品として知られています。

ですが、神内ファームでは乳牛や羊は扱っていません。

神内良一氏は、神内ファームを設立するとき、「先人達が汗を流して知恵を絞って特産品と確立させたものには手をつけない」と決めていたそうです。

新しい農業を行うことが目的の1つでもあったので、すでに確立されている北海道ならではの特産品以外を育てていこうと考えたのです。

また、乳牛の飼育や生産というのは、難しいものです。

朝早くから夜遅くまで世話をしていないといけないので、農業を始めたばかりの素人には難しいと、神内氏は考えました。

これからの農業を考え、現在は輸入に頼っているものを国産に変えていくことが、農業や農政の基本であるために、神内ファームでは、北海道で新しい農業の形を切り開いていったのです。

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3.就農者支援のために「夢現塾」を発足させた

「夢現塾」は神内ファームが運営する就農支援の制度です。

神内ファームでは、現在の農業にも力を入れていますが、これから先を担っていく農業にも力を入れているのです。

現在、農業従事者というのは年々減り続けています。

農業というのは、費用もかかり、先の見えない不安を抱えながら、最初の数年を過ごしていかなければいけないのです。

そのために、農業離れが深刻になり、次世代の農業の担い手が少なくなってきています。

そのことを危惧した神内良一氏は、「夢現塾」をスタートさせました。

農業の現場を任せられる担い手を育成するために、農業に取り組みたい夫婦を募って、平成18年から開講したのが「夢現塾」です。

神内ファームの代表である神内良一氏が経営感覚や私財を出して、就農者の独立を応援しています。

農業を本気でやりたい!という気持ちがあっても、なかなか踏み出すことが出来ないのが現状です。

ですが、それでは次世代の農業が衰退してしまいます。

神内ファームでは、新しい発想での農業分野の確立を行うために「夢現塾」を開講したのです。

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