FXチャートの謎「トレードに役立つ情報ランダムウォーク」

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外国為替証拠金取引で初心者を困らせるランダムウォーク

迷走する日本。経済は低迷し阿部政権も継続するものの出口の見えない状況が続いています。

そして為替相場も不安定で先が見えません。「ここでなぜそっちに動く?」そんなランダム要素はどこから来るのでしょうか。

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ランダムウォークとは?

ランダムウォーク(random walk)とは理論的に予測不可能なことを表しています。

無作為で不確実な動きとして考えられ、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を裏切るのです。

為替相場以外、私たちの生活の中にあるランダムウォークには以下のようなものもあります。

例1.水の流れる動き
 川は溝に沿って動くため同じ所を流れますが、板や壁などを伝う水はどこに動くか分かりません。
例2.空気の流れる動き
 風の動きも予測不可能で、気象予報士を悩ませます。
例3.動物の動き
 猫や犬なども人間の思惑とは違った方向へと動きます。

なぜ無作為に動くか

外国為替証拠金取引(FX)に限らず株式投資でも同じようにレートは不安定です。
誰かが指を使って操作しているような意図も感じます。

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▽ランダムウォークさせる要因

  1. 経済指標や政策金利などのファンダメンタルズ要因
  2. グローバル企業などの実需取引
  3. 投機的取引
  4. オプション取引
  5. トレーダーが使用するテクニカル分析のインディケーターの違い
  6. さまざまな投資家の思惑
  7. 見ている時間軸の違い

1は各国のGDPなどの経済状態が影響すると言われます。

好結果が出ることでその国の通貨は買われる傾向にありますが、実際には逆行していくことも多いものです。

経済指標の発表時には謎の急変が起こることで知られ、アメリカの雇用統計の日には「お祭り」などと言われ注目を集めます。

2は企業による通貨の両替行動です。特定の時期に集中して実需取引があるとレートを不安定にさせダマシを作ります。

3は個人投資家やヘッジファンドなど短期のトレード(スキャルピングやデイトレード)が主です。

バイナリーオプションやコールプットオプションなどが4にあたり、NYカットオプションなどは影響力が大きいのです。

5はMACDやストキャスティクスなど自分が信用するインディケーターの違いによるものが考えられます。

近年システムトレードも盛んになり、特定のテクニカル状況で注文決済するトレードを行なう人もいるのです。

6は機関投資家、ヘッジファンドなどのそれぞれの立場や状況の違いから来るものです。

それぞれの投資家はポジション状況や含み損含み益も異なっています。運用できる資金も違えば、決済時期が迫っていたりするのです。

7はチャート分析での話です。日足や週足でトレードをしている投資家は5分足や15分足などの短期時間軸はあまり考慮していません。

5分足で下降していても日足で見ればまだまだ上昇トレンドが続いているならレートは上がりやすいものです。

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