生き続ける伝説
イングランド銀行を負かした伝説の投資家ジョージ・ソロス。
長期にわたって生き残る投資家が少ない中、彼のソロスファンド共々存続し続ける稀有な存在です。
富豪としても慈善家としても有名な彼の発言には含蓄があります。
その内の5つから彼が成功した秘訣を探ってみましょう。
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市場は常に間違っているというのは私の強い信念である
成功する人物には哲学や信念があると言います。
投資家としてだけでなく哲学的にも奥の深いソロスの発言としてはこれは代表的なものとなるでしょう。
自分一人の思想、主義を貫く姿勢は合理主義的アメリカ人らしさを感じさせます。
ユダヤ系のアメリカ人という出自も複雑な人間形成に寄与したと考えられます。
多くの著名人がそうであるようにソロスも『普通の生い立ち』を歩んではいないのです。
為替や株式市場に対する疑念を持っていることは非常に興味深い話でしょう。
初心者は特に相場が上昇曲線を描いている時には買いたがるものですが、こうした著名投資家はよく逆張りすると言われます。
相場が下がっている時に買い、上昇していく時に売りを考えるものです。
押し目買いはこうした投資家の行動で動かされていくものなのでしょう。
私が確かに人より優れている、私が間違いを認められるところです。それが私の成功の秘密なのです。
事業でも投資の世界でも、成功する人物は謙虚に過ちを受け入れられると言います。
反省と同時に次への教訓を得るのです。
これはただ単に謙虚なだけでなく、独自の哲学と行動原理を持ちながらもそれにおごらず自己批判できるということに尽きます。
アメリカ人でも成功し没落していく有名人は数多く存在しますが、相場の世界で長期間生き残る投資家は少ないものです。
その内の一人であるソロスが「過ちを認められる」からこそ生き残っているのは当然といえます。
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金融市場を支配しているのは数学ではない。市場を支配しているのは人間の心理だ。
為替相場に株式市場、債券相場など数多くの金融商品がある中でそれぞれの投資家は独自の理論を用いて相場に参加していると言います。
個人投資家が行なうようなチャート画面を使ったテクニカル分析とは全くの異質なものです。
高等数学や統計学など複雑な数式を用いて投資行動を行うことで成功している人物が少ないことを揶揄しているとも取れます。
多くの著名投資家は数式や理論を好まないと言います。ソロスもMACDや移動平均線を好んだとも言われ、シンプルなトレード手法で生き残っている存在なのでしょう。
ファンドマネージャーとしては人の逆を行く人物ですが、人間心理をよく理解している裁量トレーダーと言うことができます。
お金がない人の欲から相場は上昇すると言います。人間心理を理解したソロスは大衆の行動を観察し、自身の哲学の元に決断を下すのでしょう。
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