テクニカル分析の落とし穴「だまし」
個人投資家がトレードをする場合、ほとんどはチャートを見て判断すると言います。
しかし、テクニカル分析やインディケーターは使い方も難しく「だまし」が多くなるものです。
初心者、未経験者が負けトレードをなくすには「失敗例を覚えていく」ことが大切。
今回のテクニカル分析で外れやすいパターンを知ってトレードに役立てましょう。
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テクニカルだまし1.ゴールデンクロス
FXや株式投資の場合、移動平均線やMACDラインのゴールデンクロスが一つの勝ちパターンと言われています。
これも間違いではありませんが、だましが出て負けトレードになることも多くなってしまいます。
上昇トレンドの最中ならゴールデンクロスが勝ちパターンになりやすい部分はありますが、他の分析も必要になっていきます。
画像の豪ドル円の場合のように各ラインがゴールデンクロスをした後に為替レートが下げるケースを想定しなくてはなりません。
日足以下の時間でゴールデンクロスしていても週足でまだクロスしていなかったり、ファンダメンタルズ要因など他の原因を考える必要もあります。
テクニカルだまし2.デッドクロス
売りのサインになるのがデッドクロスですが、ラインがクロスしただけではだましが多くなるものです。
他のテクニカルと組み合わせたり時間軸を切り替えると良いと多くのトレーダー、アナリストは言いますがやはり失敗が増えることが多いものです。
例えば上の画像のドル円日足チャートがあります。2014年ごろでの大きな円安トレンドがあり、このまま上昇し続けるのかそれとも押し目を作って下げてくるのか難しい局面にありました。
移動平均線やMACDもデッドクロスをしている局面があります。ここでも円安の動きが強く為替レートは上昇を続けました。
一般的に上昇トレンドは多くの投資家が参加し、勢い付いて止まらなくなるものです。
ただその後ドル円レートは大きく下落して押し目を作ってきました。日足で見ると不可解な動きにも見えますが、週足などでも判断すると分かりやすくなることもあるでしょう。
デッドクロスでの勝ちパターンは下降トレンドで起きやすく、上昇トレンドの最中ではだましが出やすくなるものです。
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テクニカルだまし3.トレンド転換
お金がない一般トレーダーはトレンドにだけ参加するともいいます。
上昇でも下降でも、トレンドは初心者が利益を出していくチャンスです。
しかしこのトレンドでも「どこまで継続していくか」が分からないためにトレードの判断を難しくさせるものです。
上の画像はユーロドルの上昇トレンドから、一転して下降トレンドへと変わった部分を表示しています。
チャート上ではトレンドが続いていながら下降していき、再度上昇しようとしていたのが6月7月ごろになっているのが表示されています。
日足などの短い時間軸ではトレンドが終わったようにも見えて、週足や月足ではまだ重要なラインも割れておらずトレンドが継続しているようにも見えます。
ユーロドルの場合、欧州の経済問題が発生してユーロの売りが浴びせられました。こうして上昇トレンドは終焉し、一気にダウントレンドへと変貌を遂げることになったのです。
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