テクニカル分析で何を見るか?
ボリンジャーバンドは多くのトレーダーが注目するツールです。
常に表示したまま分析を行なう人もおり、チャートにはなくてはならない存在でしょう。
±2σ、3σといった部分を見るのが多いものですが他にも使い方はないのでしょうか。
テクニカル派の人たちはこれで何を見ているのか。
バンドの一風変わった使い方を紹介します。
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一般的なボリンジャーバンドの使い方
・バンドウォーク
ボリンジャーバンドで最も有名で使えるパターンがこのバンドウォーク。
上記画像のように±1から2σの所にレートがあるとき、その範囲内に沿って動きやすい特徴があることが挙げられます。
・スクイーズ→エクスパンション
ボリンジャーバンドの動きがなくなり、完全に水平状態になっているときがスクイーズ。
こうした状態は何日にも渡って続くことがあり、為替相場であれば何ヶ月もある程度のレートで上下することもあります。
その状態は急変していく前兆とも考えられていて、プロの投資家はこのスクイーズの時にポジションを取ったりするのです。
その後の急上昇、急降下をエクスパンションと言い、トレンドが発生することもある重要な局面です。・±2σ、3σで逆張り
確立上、バンドが±2σを超えていくことが少ないと考えられています。これを超えていくことは買われすぎ売られすぎと考えられるので逆張りのサインとなるのです。・中央の基準線で流れを見る
バンドの中心にある線は移動平均線と同じ。
これを見ていくことでそれぞれの時間軸でのレートの方向が分かるのです。上昇傾向なのか横ばいになってレンジ傾向になっているのか。
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ボリンジャーバンドの特殊な使い方
バンドの使い方で考えられているのは、「大きくバンドが開いたらその流れに乗っていく」。という考え方です。
バンドウォークしているかは関係がなく、勢いが強く出た場合にはその後も流れ=トレンドが継続しやすい特徴があるのです。順張りする考え方ですが、バンドの広がり具合の大きさやバンドの閉じ方で判断するのです。ただし「傾向がある」というだけでその後続いていくとは限りません。例を挙げます。下の画像はユーロドルの日足チャートです。
大きなエクスパンションからトレンドが発生しています。バンドウォークはしていませんが、その後トレンドは続いているのが確認できるはずです。
こうしてバンドの拡散具合が大きいほどその後の動きが続きやすい傾向を持っているのです。主に時間軸が長いほうでの広がりが影響するのです。
例.
日足で大きく広がっているが、週足では閉じたままになっている。
この場合はバンドウォークするかどうかも分からないので慎重さが必要。この後に週足でも広がりが出るかもしれない。
例.
5分足からバンドが広がり始める。その後1時間足でも同じ方向に広がりが出始める。
ただ、日足や週足で見るとバンドは閉じたままになっているのであまり長続きしないかもしれないと考える。もちろん続いていくこともある。一般個人投資家から機関投資家まで、ほとんどの人は日足を見ます。
週足や月足でのバンドを見ていてもあまり参考にはなりにくいものです。
日足でボリンジャーバンドの状態を見ていくのが妥当です。
5分足や15分足でのバンドの状態はダマシも出やすくなります。時間軸を切り替えて判断するのもバンドの使い方の一つです。
1時間足や4時間足も重要な判断材料になるので見てみると役に立ちます。
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