雇用統計とは、世界のいろいろな国の雇用情勢を表すものです。
ですが、経済界では株価の価格などに大きな影響を与えるものになっています。
では、雇用統計とは何かについて、詳しく知るために解説していこうと思います。
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1.雇用統計とはその国の雇用情景を表す統計である
まず、雇用統計とは何かについて説明したいと思います。
雇用統計というのは、その国の雇用情勢を示すものであり、景気関連の経済指数でもあります。
例えば、失業率がどのくらいか、労働時間がどのくらいかということを調べていって、その国でどのくらいの人がどんな仕事を何時間行っているのかということを調べていきます。
雇用統計を調べることで、その国の経済状況が分かります。
失業率が高い国の経済はいい状況であるとはいえません。
ですが、失業率が低く、労働状況もいい環境である国の経済状況は良いといえるでしょう。
このように、その国の経済状況、景気状況がどのような状況であるかということを調べるために、雇用統計というのはとても大切なものなのです。
雇用統計は、その国の経済状況を示しているので、これを参考にしてfxの売買などが行われることもあり、経済界でもとても重要な指標のひとつとされています。
雇用統計とは、その国の経済状況を知るための指標なのです。
2.経済界ではアメリカの統計が重要視される
経済界では、アメリカの雇用統計が重要視されます。
アメリカというのは、世界経済の中心でもあるので、アメリカの雇用統計を参考に通貨の売買がされたり、株価が変わったりすることがあるのです。
アメリカの雇用統計は、アメリカ労働省が毎月発表しています。
失業率、非農業部門就業者数、平均時給、週労働時間などの10数項目が数字となって発表されます。
雇用情勢の変化は、個人所得や個人消費などに影響を及ぼし、景気動向にも大きな影響を与えます。
現在、アメリカの雇用統計は、世界の経済指標の中で最も注目されているものです。
外国為替市場や株式市場などは、アメリカの雇用統計が発表される前後で大きく変動します。
また、複数の項目がある中でも、失業率と非農業部門就業者数は特に注目を集めています。
アメリカの雇用統計とは、fxなどの取引をする上でとても重要な指標のひとつになるので、注目しておくことが大切になるのです。
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3.米雇用統計では非農業部門雇用者数がポイントになる
雇用統計を見ていく上で、非農業部門就業者数がとても重要なポイントになります。
農業部門の就業者数というのは、不景気であってもあまり変動がありません。
ですが、非農業部門就業者数といわれる、農業以外に就業している人の人数は、景気によって左右されるものなのです。
非農業部門就業者数は、非農業部門に属する事業所の給与支払い帳簿を基にして集計されていきます。
農業以外の仕事で働く人の数を示していますが、経営者や自営業者は含まれません。
アメリカは移民が多い国なので、人口増加が続いています。
なので、それに見合った雇用が生み出されていなければ、景気は悪いままであると考えられるのです。
また、雇用者数の数字は一過性の要因によって増えることもあるので、そういった要因で雇用者数が増加したとしても市場の反応は薄いのです。
アメリカの雇用統計を見ていくのであれば、非農業部門就業者数に注目してみましょう。
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