投資信託を購入するとき、売れ筋ランキングのようなものを参考にして購入をする人がいます。
ですが、実際に資産を増やすことが出来る投資信託と、旬ではない投資信託は売れ筋ランキングだけでは判断できないのです。
では、投資信託の購入時に売れ筋だけを信じてはいけない理由について考えてみましょう。
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1.投資信託の売れ筋は、参考程度にしておくのが一番である
投資信託を始めようとするときには、「とりあえず人気のものを買っておけば間違いない」と思って売れ筋ランキングなどを参考に購入を決める人がいます。
雑誌などでも紹介されていたり、販売会社の窓口でも売れ筋の説明をされたりします。
なので、「売れ筋を買っておけば」と思ってしまうのは当たり前なのです。
売れ筋ランキングというのは、純資産残高や資金流入額などでランキングされたものです。
ですが、その数字というのは、どの投資信託がたくさん売れているか、という目安になるだけで、たくさん売れている投資信託が全て利益を上げているかというとそうではありません。
投資信託が売れることと、その投資信託が資産を増やすことは、全く別のことなのです。
ですがもちろん、たくさんの人に買われている投資信託というのは、たくさんの人が利益になると期待しているものでもあるので、そんなに悪いものではないということもできるでしょう。
投資信託の売れ筋などは、参考程度に留めておく方がいいかもしれません。
2.売れ筋ランキングの中で順位が落ちていく投資信託は購入しない
売れ筋を見ていく中で、過去数か月分のランキングを見ると順位が下がり続けている投信があることに気付くときがあります。
そういったものは購入しない方がベストです。
売れ筋は参考程度にしておくといっても、ランキングと言うのは「買ってはいけない投資信託」を見つけるのには役に立ちます。
売れ筋ランキングなどは、過去数か月分を遡ってみるようにします。
すると、数ヶ月前から現在に至るまで、順位が下がり続けているような投資信託があれば、これは資金が流出しているという証拠になります。
売れ筋であればたくさんの人が購入するので、その投資信託にはたくさんの資金が集まります。
売れ筋でなければ、他の投資信託に移ってしまう人もいるので資金は流出していきます。
資金の流出はランキングが下がるという結果になって現れるので、このような投資信託は買わない方がいいでしょう。
売れ筋を見る場合、過去数か月分に渡って確認をして、資金が流出している可能性がある投信は除外するようにするといいでしょう。
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3.ランキング上位の投資信託は、金融機関が売り出したものなので長期的に良いものであるとは言えない
投資信託の人気ランキングの結果というのは、あくまでも金融機関が「頑張って販売した結果」なのです。
ですから、投資信託を購入して、資産が増えるかというところの話からは少しずれてしまうのです。
投資信託の販売会社などは、「この投資信託を売りたい」と思うと、色々なキャンペーンを行ったりします。
するとそのキャンペーン目当てで購入する人がいるので、一時的にいい結果になって現われることがあります。
これだと、販売会社などが戦略的にランキングを変えるような結果になったといっても過言ではないでしょう。
投資信託というのは資産を増やすためのものなので、長期的に良い結果になることが求められます。
キャンペーンなどで購入した投資信託が、長期的な運用で良い結果になるかというと、そんな保証はできないのです。
金融機関の投資信託の販売力が人気の売れ筋ランキングなどに反映されてしまうので、それだけを信じて投信を購入するのは止めた方がいいかもしれません。
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