4.雇用統計の予測値で株価や通貨価値が変わる
雇用統計は、毎月発表されていて、証券会社などは予測値を発表しています。
雇用統計の実際の数値と、予測値では、株価や通貨価値が変わってくるので、為替相場などが大きく変動することがあるのです。
特に注目されているのは、アメリカの雇用統計です。
米ドルで為替取引をしている人はたくさんいて、そもそもアメリカは世界経済の中心なので、アメリカの雇用統計の予測値や実際の数値で、相場は変わってしまいます。
例えば、雇用統計の予測値が上向きに修正されているのであれば、アメリカの景気がよくなっていると判断されるので、ドルを買う人が増えます。
そして、ドルを買う人が増えるということは、ドルの価値が上がるということなのです。
予測値が下方修正されていれば、アメリカの景気が悪いという判断がされて、ドルを売る人が増えます。
なので、ドルの価値は下がってしまうのです。
実際の数値が発表されたときにも相場は大きく変動しますが、雇用統計の予測値のみでも相場はかわっていくのです。
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5.雇用の統計を知ることで、労働の問題を考えることが出来る
統計を見ると、雇用の問題が分かるようになってくるので、その問題をどのように解決したらいいのかということが分かるようになります。
例えば、日本では労働力調査が行われるとき、どのような雇用形態なのかということも調査の対象になります。
日本では非正規雇用が多いことが問題なので、その問題点もこの調査で浮き彫りになるのです。
非正規雇用の増加は、日本経済の消費活動に大きな影響を与えてしまうので、問題点となっているのです。
現在日本では、非正規雇用の人を減らし、正規雇用を増やそうという取り組みが始まっているのです。
アメリカでは、失業率と、非農業部門雇用者数が注目されます。
農業は季節に左右されるものなので、雇用数には換算されないのです。
失業率が高ければ景気が悪く、失業率が低ければ景気がいいということになるので、この状況をみて金融政策などを決定していくことができるのです。
雇用の問題を発見し、対策していくためにも、雇用統計というのは大切なものなのです。
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雇用統計とは何か?「景気に対する影響」
1.雇用統計とは、国内の景気を判断するためのものである
2.アメリカの雇用の推移は株価などに大きく関わっている
3.日本では、男女の就業率から経済が分かる
4.雇用統計の予測値で株価や通貨価値が変わる
5.雇用の統計を知ることで、労働の問題を考えることが出来る
雇用統計とは
雇用統計とは、単純にその国の雇用の状況を判断するものではありません。
景気に対する影響を考えることが出来たり、為替相場にも大きく関わってくるものなのです。
雇用統計を気にするときには、雇用状況が与える影響についても考えて見ましょう。