ファンダメンタルズには、それぞれに意味を持ったいくつかの指標があります。
どれか一つだけを見るのではなく、その国の経済を知るのであれば、全てに目を通しておくべきなのです。
では、ファンダメンタルズにおけるそれぞれの指標の意味を解説します。
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1.ファンダメンタルズではアメリカ雇用統計が重要な指標になる
ファンダメンタルズの指標では、雇用統計などが重要な指標としての意味を持っています。
特に、国際経済の中心となるアメリカの雇用統計は、特に重要な意味を持っているとされているので、注目を集めているのです。
アメリカの雇用統計は、非農業部門雇用者数と失業率で判断されます。
アメリカの失業率などは良くニュースにもなっているので、国際的にも関心が高い事項なのです。
また、アメリカにおけるこの2つの統計は、「毎月発表されていること」「統計の調査対象が幅広いこと」「発表時期が早いこと」という3つのメリットがあるので、より注目を集める結果となっています。
アメリカの非農業部門雇用者数というのは、景気が良くなると上がりやすくなる指標として注目されています。
つまり、この数値が上がって、失業率が下がったとなれば、アメリカの景気がよくなったという判断基準になるのです。
米ドルとのトレードをしている人は多いので、このファンダメンタルズの指標の意味を知っておくといいでしょう。
2.GDP(国内総生産)は重要な意味を持つ指標である
GDPはニュースでもよく聞かれる言葉ですが、これもファンダメンタルズの指標の1つとしての意味があります。
GDPは日本語にすると国内総生産といい、一定期間のうちに国内で生み出された付加価値の総額を表しています。
その国の経済指標を表す数値としてとても重要になり、ほとんどの国で発表されています。
GDPは同じ時期の数値が複数回発表されることもあります。
例えば、日本なら一次速報と二次速報(一次から1ヵ月後程度の時期)の2回の発表があります。
イギリスやアメリカは、速報値、改定値(速報から1ヵ月後)、確報値(改定値から1ヵ月後)の3回の発表があります。
最も注目されるのは速報値や一次速報など、最初に発表される数値です。
この数値によってファンダメンタルを利用している人はトレードを行うので、相場が変動していくのです。
また、改定値などが速報値と大きく違うことがあれば、さらに相場の変動が予想されます。
ファンダメンタルズでのGDPの意味とは、相場の変動に直結しているのです。
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3.小売売上高はファンダメンタルズでも意味のある指標である
ファンダメンタルズで重要な意味を持つ指標として、小売売上高があります。
小売売上高とは、百貨店やスーパー、コンビニのような小売店での売り上げをまとめた額です。
多くの国では、経済活動の6割を消費が占めていると言われています。
なので、消費活動に注目することは、その国の経済状況を判断する上でもとても大切なことになるのです。
小売売上高は色々な分野に分けて発表されます。
例えば、ガソリン、食品、電気製品、自動車などの分野です。
細かく分けることで、どの分野での消費が多かったのかなどを知ることができ、より確実な経済状況の判断基準になります。
ですが、注意したいのは、小売売上高を見るときには、自動車以外の項目を見るということです。
自動車の消費というのは、ほんの少しの事象で大きく変動してしまいます。
なので、自動車を抜いた分野での売上高に注目するべきと言われています。
月の中旬ごろに発表される小売売上高は、ファンダメンタルズの指標の中でも特に重要な意味を持っています。
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