竹田和平氏は、日本屈指の個人投資家です。
しかし、竹田製菓の創業者という一面もあります。そこで、今回は投資家ではなく、経営者としての竹田和平氏について色々とご紹介させて頂きたいと思います。
どういった経営理念をお持ちになっているのか、それを知る事によって、投資の面でも役立ちます。
今回は、投資家としての竹田和平氏ではなく、経営者としての竹田和平氏の顔を見ていきましょう。
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1.竹田和平氏は自分の良心に従う
子どもの頃、「悪さをするとお天道さまが見ているよ」と言われた経験のある方はかなり多いかと思います。
このお天道さま、神様の事ですね。例えば、親がいないと思ってやってしまったいたずらも、神様には全てお見通し。
それが、後になってから自分に返ってくるのです。また、そこに良心が存在します。
良心が痛む、そんな経験はありませんか?そこで、そのまま続けてしまうと気分は悪いだけなのです。
実際、仕事をしていると時々手を抜きたくなってしまう事があります。
しかし、普通であればやはり良心が痛みますね。そして、その仕事を後に見直した時、間違っても達成感は得られないでしょう。
自分の心が傷んでしまうだけなのです。
竹田和平氏は、第二次世界大戦後にたまごボーロを開発しました。
当時、まさか焼き菓子に使う卵の品質にまでこだわるというのは考えにくい事でした。それだけ物が手に入りにくい時代ですし、焼き菓子に入れるのであれば味の変化にも気付かないのですから。
しかし、竹田和平氏は自分の良心に従って、たまごボーロの材料に良い卵を選び続けていました。手を抜いてしまうと心がすさんでしまうのです。
儲けの為に材料費を節約するというのも悪い話ではありません。
しかし、限られた材料費の中で良い品質を考えている会社の方が応援したくなるというのは当然ですよね。
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2.社員に問答という成長の機会を与える
竹田和平氏は、「まろわメーリングリスト」という面白い試みを行っています。
今までにこのメーリングリストを卒業したのは6000人以上。
現在では、竹田和平氏の関わる会社だけではなく、他にもこのメーリングリストを導入する会社まで登場しました。
そして、竹田和平氏はこのメーリングリストを周囲に広げていきたいと考えているのです。
まず、竹田和平氏を始め様々な方が出題をします。
そして、メールを受け取った側はその出題に対して問答をし、答えを引き出すのです。
ちなみに、竹田和平氏の元には毎日大量の返信メールが届くのだとか。
日本屈指の投資家として知られている竹田和平氏ですが、そんな立場にも関わらず新入社員のメールにも全て目を通しているというのですから驚きですね。
人間、教えられたものは役に立ちません。知識だけがあったとしても役立たない世の中なのです。
しかし、そんな中でも問答をする事で、一人ひとりの頭の中に知識の泉が生まれる、というのが竹田和平氏のお考えのようです。
きっかけは、些細な事かもしれません。
しかし、社員はこのまろわメーリングリストを始めてからより考える習慣が身についたでしょう。
それは、竹田和平氏の経営している会社の業績に数字としてしっかり現れているのです。
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