孫正義氏率いるSoftBank(ソフトバンク)は、今までに複数の会社を買収によって手に入れています。
その中で、失敗もあれば成功もありますね。そこで、その内の5社をご紹介させて頂きます。
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1.孫正義氏はコムデックスの買収で失敗した
孫正義氏がコムデックスを買収したのは1995年の事です。この会社はラスベガスでコンピュータ関係の展示会を開いていました。
そして、この会社を当時8億ドルで買収しています。元々は関係者だけを対象に展示会を開いていましたが、いつしか商談のきっかけの場となっていったのです。
それと同時に新製品の発表が頻繁に行われるようになりました。
そこから業界の関係者以外にも場所を公開したのですが、これが問題でした。業界関係者だけではなく、一般の方を入れてしまった事によって目的の意図は希薄となり、規模が大きくなった事でかかる負担も増えてしまったのです。
CES、コンシューマーエレクトロニクスショーという見本市がラスベガスで開催されるようになり、そちらの方が重要だと見られるようになっていきました。
結局コムデックスは2001年にKey3Mediaに売却されています。
2.孫正義氏はキングストンテクノロジーの買収に失敗した
孫正義氏はキングストンテクノロジーの買収にも失敗しています。この会社を買収したのは1996年の事。
80%の株を15億ドルで取得しています。その後、東芝と共同でキャンペーンを行いました。このキャンペーンは東芝製PCのメモリをアップグレードするという内容だったのですが、メモリのメーカーであるキングストンテクノロジーとPCメーカーの東芝のコラボレーションというのは史上初の試みでした。
その後は翌年アイルランドのダブリンに工場と事務所を開設し、更に翌年にはカリフォルニアのファウンテンバレーに工場を設立しています。
しかし、更に翌年になると多額の赤字を出してしまった事もあり、創設者に株を売却する事になってしまいました。
購入当初は15億ドルでしたが、買い戻しの時点では4億5000万ドルまで下がっていました。
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3.日本テレコムを買収した
孫正義氏は2004年に日本テレコムを3400億円で買収しています。
日本テレコムは三井物産、住友商事、三菱商事など日本国有鉄道が90億円という資本金で設立した会社だったのです。同時期、他にもDDIやテレウェイなどが同じく第一種電気通信事業として通信事業に参入しています。
その後は1999年にブリティッシュ・テレコムやAT&Tといった国際的な大手事業者と資本提携を行っています。
2000年になると英ボーダフォンの介入もあり、最終的に2004年にソフトバンクが株式を100%保有した事によって子会社化しています。
それから2006年になるとソフトバンクテレコムと商号を変更しています。各企業との連携をより深め、強みを更に強化していく事が目的だったと言われています。
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