柳井正の年収に対する考え方「仕事ができない奴は年収100万円でも仕方がない」

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柳井正氏は、世界長者番付などにもランクインする資産家なので、その年収等について注目が集まることが多くなります。

特に、社員の年収等についての発言は、色々なところで話題になりました。

では、そんな柳井正氏を取り巻く年収にまつわる話を紹介したいと思います。

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1.「仕事ができない奴は年収100万円でも仕方がない」

柳井正氏は過去に「仕事が出来ない人は年収100万円でも仕方がない」と言う発言をしたことがあります。

この発言をしてからというもの、ユニクロやファーストリテイリングがブラック企業であるというイメージが広がってしまいました。

確かに、「年収100万円でも」というのはいささか強引な気もしますが、それには柳井氏なりの考え方があるのです。

例えば、仕事が出来ないのに入社してからの年数が長いというだけで給料が高い人と、仕事を一生懸命に行って成果を上げているのに給料が低い人が同じ会社にいたら、頑張っている人のモチベーションは上がりません。

「年収100万円でも」というのは言いすぎだとしても、仕事のできに応じて給料を支払うというのは、実に理にかなったことでもあるのです。

能力に応じて給料を決めていくことで、より実力を発揮しやすい会社になっていくのです。

柳井正氏の発言は、年齢や勤続年数に応じて年収を決めるのではなく、個々の実力によって年収を決めることの大切さが隠されているのではないでしょうか。

2.世界同一賃金を導入することで仕事に付加価値をつけることを目的とする

柳井正氏は、ユニクロの給料体系を、世界同一賃金とすることを過去に発表し、実行しています。

世界同一賃金というのは、「店長候補として採用した全世界で働く正社員すべてと、役員の賃金体系を統一する」というものです。

なので、役員であっても職務内容によっては賃金が低くなることもあり、逆に店長候補として採用されたばかりであっても仕事が出来れば高い賃金を貰うことが出来る仕組みになっています。

この世界同一賃金を導入した背景には、ユニクロのサービスに対する付加価値を高めるためと言う理由がありました。

ユニクロは急激に世界展開をしたため、地域によってサービス内容が異なるという問題が発生しました。

世界中どこでも同じサービスをすることができるユニクロにするためには、同一賃金にすることによって同じスキルをもった人材を育成することが大切になるのです。

グローバル化していく社内で、どれだけ自分のスキルを磨くことが出来るか、世界で通用する人材になれるかと言うところに重点を置いた年収のシステムが、柳井氏が提案する世界同一賃金なのです。

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3.若い世代ほど将来の年収を考えて経営者としての素質を身につけて欲しいと考えている

ユニクロは世界展開をさらに進めていく考えを持っていますが、日本人の若者にはどんどん海外に行って将来の年収のことを考えてほしいということを柳井正氏は思っています。

ユニクロは、店長や幹部の海外研修が行われています。

実際に現地にいって、実際に仕事をしながら現地スタッフを指導していくのです。

そのために英語が公用語にされたりと、ユニクロやファーストリテイリングのグローバル化はどんどん進んでいきます。

その中で柳井氏は、若い世代にほど海外に出る機会を作って欲しいと考えているのです。

経営者となることは難しいことではありませんが、実際に成功する経営者になることは難しいことなのです。

企業に勤めているのと、実際に成功する経営者の素質を持って事業を始めるのでは、後者のほうが将来的な年収が高くなるのではないかと思います。

将来の年収などを考えるのであれば、若いうちから経営者としての素質を身につけることは、とても有意義だと柳井氏は考えているのです。

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