ユニクロ、ファーストリテイリングの会長である柳井正氏には、2人の息子がいます。
その息子達の今後について、メディアなどで噂になることが最近増えてきました。
では、ファーストリテイリングの会長柳井正氏と、その息子達の話について考えてみましょう。
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1.柳井正の息子、長男の一海氏は現在ファーストリテイリングの子会社会長となっている
柳井正氏の長男である一海氏は、現在ファーストリテイリンググループに入社しています。
もともと、長男の一海氏は、ゴールドマン・サックスに入社していました。
その後、アパレル企業であるリンク・セオリーに入社しました。
リンク・セオリーは一海氏の入社後、ユニクロを展開し、父である柳井正氏が会長を務めるファーストリテイリングの子会社となります。
ファーストリテイリングの子会社となったリンク・セオリーにいる一海氏は、ファーストリテイリンググループの執行役員に就任しています。
柳井正氏は、ファーストリテイリングの大株主です。
同社の株の22パーセントを保有しているので、実質的にはファーストリテイリングのオーナーなのです。
とはいえ、長男である一海氏も、4.5パーセントの株を持つ大株主のひとりでもあります。
つまり、柳井正氏が死去してしまえば、息子である一海氏たちがその株をも引き継ぐことになり、オーナーになります。
そのための布石として、柳井正氏は子会社の会長と言うポジションを息子に与えているのではないかといわれています。
2.次男の康治氏もユニクロに入社している
柳井正氏のもう1人の息子である、次男の康治氏は2012年にファーストリテイリングに入社しています。
もともとは、三菱商事で働いていた康治氏は、2012年ファーストリテイリングに入社し、広報部門などで働いていました。
現在はグループの執行役員を、兄の一海氏とともに務めるようになっています。
康治氏も、一海氏と同様に、4.5パーセントの株を保有している大株主です。
また、康治氏と一海氏の資産管理会社の分も含めると、それぞれ8~9パーセントもの株を保有していることになります。
父である柳井正氏が死去した後には、さらに保有する株数は増えるものと見込まれます。
ファーストリテイリングの株の時価総額を考えてみると、柳井氏が所有している株の価値は1兆円とも言われています。
一海氏は4000億円、康治氏は3600億円とも言われているのです。
そこで、柳井正氏の経営手腕を間近で見ていた息子たちに経営を譲ることで、柳井一族にとってもいい結果が出るであろうと思われています。
3.柳井氏は「世襲はしない」と過去に語っていた
ファーストリテイリングの社長である柳井正氏は、これまで「(息子達の)世襲はしない」と公言してきました。
経営の世襲には、色々な批判が伴います。
親の七光りであることばかりが注目され、批判に潰されてしまうこともありえるのです。
ですが、ファーストリテイリングの場合には、息子のどちらかが経営者になることで、利益を守ったり、柳井一族が存続していくために必要なことであると言えます。
なぜかというと、柳井正氏の保有している同社の株式は22パーセントと言われていて、息子達もそれぞれ4.5パーセントの株を保有する大株主です。
なので、一族全体であわせると、30パーセントを超える株式を保有していることになります。
つまり、下手に誰かに経営を任せてしまい、万が一、ユニクロやファーストリテイリングの経営が失敗してしまったときには、柳井一族の資産が半分に減ってしまったりする場合もあるのです。
そうなってしまわないように、柳井正氏の息子達に世襲させることも必要な策なのかもしれません。
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