韓国の通貨単位と5つの特徴

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韓国といえば、日本から片道2時間で行ける人気のスポットなので、通貨単位などは知っている人も多いと思います。

でも、韓国の通貨の特徴や、日本との関係は、まだまだ知られていないことばかりです。

では、改めて、韓国の通貨単位やその歴史について、考えていきましょう。

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1.韓国の通貨単位はウォンである

これは、誰でも知っていることだと思いますが、韓国の通貨単位はウォンといいます。

日本円と比べると、100円は1000ウォン程度になります。

朝鮮半島で使われている通貨単位はウォンなので、韓国の通貨単位をあらわすときには、韓国ウォンと表記します。

韓国ウォンを発行しているのは、韓国の中央銀行である、韓国銀行です。

製造は韓国造幣公社で行っています。

以前は、通貨保護の観点で、持ち出しが制限されていました。

ですが、2002年のワールドカップを機に、規制が緩和されて、日本国内での両替などができるようになりました。

ですが、日本で韓国ウォンを両替すると、韓国で両替を行うよりも不利なレートになってしまうといわれています。

2006年から2007年にかけて、紙幣のデザインが変更され、色彩が鮮やかになったり、偽造防止の技術が盛り込まれたりしました。

過去には、為替レートの大きな変動などもあり、乱高下を繰り返していましたが、現在の韓国の通過は、以前の水準を取り戻しつつあります。

2.アジア危機で韓国通貨はピンチになったことがある

1997年、アジア危機によって、韓国通貨単位も大きな影響を受けました。

1997年当時、韓国は世界中から資金を借りていました。

ファンダメンタルズは十分だった韓国ですが、金融部門では不良債権を抱え、多額の借金をしたままの状態になってしまったのです。

そして、経済状態が悪化したことをきっかけに、IMFに援助の要請をしました。

先進国主導で行われた韓国の再建に対する金融支援パッケージでは、日本は第二線準備として100億ドルの支援の移行を示していました。

ですが、第二線準備金は使用されることはありませんでした。

とはいえ、韓国の抱える借金は、320億ドルで、そのうち118億ドルが日本からの借り入れでした。

IMFか韓国経済に介入したことと、日本が返済繰り延べの説得に奔走したことで、市場にも大きな影響を与えました。

当時は1ドル=1678ウォンでしたが、翌日には1524ウォンまで値を戻し、安定を取り戻していきました。

韓国の通貨単位も、大きな影響を受けたのが、アジア危機なのです。

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3.2度急落している

韓国の通貨単位、ウォンは、2度の急落に見舞われました。

1度目はアジア危機ですが、2度目は遠く離れた欧州危機での出来事です。

この欧州危機以前には、ウォン安政策を打ち出して、景気も好調だった韓国ですが、欧州危機ではダメージを受けてしまいました。

ギリシャの財政破綻から、日本は円が買われて最高値を更新していました。

一方で韓国では、欧米の金融市場が不安定になったことで、韓国ウォンが安くなってしまったのです。

そのため、韓国は「日本やアメリカが急落を防ぐべき」と主張しはじめます。

ですが、欧米諸国は自国地域の建て直しが急務であり、日本もまた、アジア諸国ではなく欧米諸国への援助を決めていました。

韓国では、国債の発行などで資金を調達しなければ賄えないという会議がなされるなど、状況は悪化の一途を辿っていました。

ですが、財政負担が元々重かった韓国なので、通貨単位ウォンの為替相場を変動させることもできず、財政の健全化が損なわれてしまったといえるでしょう。

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