京セラの稲盛和夫氏は、各地で色々な講演を行っています。
その時々でテーマはさまざまですが、内容については稲盛氏が常に言葉にしていることを語っているのです。
では、稲盛和夫氏の講演で語られる生き方や働き方について考えてみたいと思います。
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1.経営哲学を共有することが必要と語る
稲盛和夫氏は、ビジネスパーソン、特に企業などの代表に向けた講演の中で、確立された経営哲学の共有について語ることがあります。
稲盛和夫氏や京セラといえば、稲盛氏の経営哲学が詰まった「フィロソフィ」が有名です。
このフィロソフィは社員全員に共有され、誰もが同じ考え方をして仕事をしているのです。
そのため、会社の方針と社員の方針が一致しているので、社員のモチベーションが下がることなく業績を上げていくことができているのです。
会社の中で、同じ目標を共有したり、同じ哲学を共有することは大切なことです。
ひとりひとりがバラバラの意識の中で会社にいても、その会社が成長していくことはありません。
会社が成長していくためには、社員全員の意識を統一することが大切なのです。
そのためには確立された経営哲学が必要であり、それを共有することが大切であると稲盛氏は講演で語っているのです。
京セラの成長は、稲盛氏が講演で話す「確立された経営哲学」と「共有」があってこそ成り立ったものなのです。
2.人間として正しいことを貫くことが大切
仕事をするとき、一番大切なことは何かと言う事についても、稲盛和夫氏は色々なところで話しています。
仕事をするときには精一杯努力をすることも大切だし、誠意を持って対応することも大切になります。
ですが、一番大切なのは、人として正しいことを貫くことであると稲盛氏は語っているのです。
人として正しくないことをしていれば、企業の業績は伸びないし、個人の能力も伸びることはないでしょう。
正しくないことというのは、他人には受け入れてもらえないことなのです。
一方、人として正しいことをしている人や企業というのは、多くの人に受け入れてもらうことができるといえます。
誰にとっても正しく、損のないことであれば、一般的に受け入れやすくなるのです。
その結果として、企業の業績が伸びたり、個人の成績や能力が伸びたりしていくのです。
仕事をするときには、人間として正しいことを貫くことが大切であると、稲盛和夫氏は自身の講演で常に語っているのです。
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3.企業におけるリーダーのあり方
企業におけるリーダーのあり方についても、稲盛氏の講演では語られることがあります。
あれだけの大きな企業のトップが、リーダーのあり方についてどのように考えているのかというのは、やはり、企業の代表などが注目するべき点なのです。
稲盛氏は、現在の企業のリーダーのあり方は間違いであると指摘しています。
例えば、トップばかりが高額な報酬を得ているような企業は、社員たちに不満が募り、成長していかない企業になってしまうのです。
稲盛氏はそのことについて、「経営者の倫理観を失わせるようなシステムは見直すべき」と述べています。
企業のリーダーというのは、社員の代表という立場なので、それにふさわしい人格であるべきだと稲盛氏は考えているのです。
経営能力や才能というのはもちろん大切です。
ですがそれ以上に、社員に慕われるような人格を持つことが、企業のリーダーが一番大切にするべきことであると、稲盛和夫氏の講演では語られているのです。
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