柳井正氏の妻というのは、度々話題に登場します。
また、妻のことを題材にして、女性の社会進出について述べるときもあります。
では、柳井正氏は妻を通じて女性のキャリアをどのように考えているのかについて、考えていきたいと思います。
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1.柳井正氏の妻は、結婚前は通訳として活躍し柳井氏の3倍は稼いでいた
柳井正氏は、過去に女性を対象にした講演を開き、妻のことに触れながら話をしていました。
柳井氏の妻は、過去、通訳として活躍していたそうで、そのころは柳井氏の初任給の3倍は稼いでいたと、話しています。
昔の日本というのは、男尊女卑思考が強く、女性が社会進出をすることはあまり歓迎されませんでした。
ですが、時代は移り変わり、女性が社会進出をしてもおかしくはない状況になってきて、今では働く女性の大切さが説かれるようになりました。
柳井氏自身も、自分自身が男尊女卑思考が強かったと語っています。
なので、自分は女性のキャリアを語るにふさわしくないか、と言う話から講演が始まっていくのです。
今の日本においては、どんな仕事であっても女性が就くことに躊躇いはなく、どんな仕事であっても女性が活躍できる場所があります。
ですが、柳井氏の妻が通訳として活躍していたころというのは、そんな環境ではなかったと推測できるので、たくさんの努力をしていたのではないかと思います。
2.妻から「私の青春を返して」と言われたことがある
柳井正氏は講演の中で、「過去に妻には青春を返して」と言われたことがあると話していました。
小売業の経営者というのは、休みを取ることができないものです。
土日はかき入れ時でもあるので、子供と遊ぶこともなく、学校行事に参加することもなかったそうです。
それを全てになっていたのは奥様であり、柳井氏が仕事に集中することができたのも、奥様のおかげなのです。
とはいえ、家のこと、子供のことに対して時間を作らない柳井氏に対しては、奥様も少しばかりの不満を持っていたのであろうと推測できます。
その不満が冗談であっても「青春を返して」と言われるような結果になったのではないでしょうか。
どんなに忙しくても、やはり家のことは大切にしなければいけません。
自分が仕事をしたいからといって、女性に家事育児を押し付けるようなことがあってはいけないのです。
ですから、女性の社会進出を止めてしまっていたのは、自分のような仕事ばかりで家庭を顧みない人間がいたからなのでは、と妻の話を聞いて柳井正氏は思ったのではないでしょうか。
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3.女性の活躍できる場を増やすことが重要である
柳井正氏は、自分の伴侶の経験を基にして、女性が活躍できる場所を作ることが重要であると考えることがあります。
そもそも、ユニクロのようなファッション産業や小売業というのは、女性が活躍することが出来る場所が多い職場であり、職種でもあります。
一方で、柳井氏の妻がやっていたような通訳の仕事などは、未だに女性が活躍することが少ない職種です。
女性が活躍することで伸びる市場であれば、どんどん女性を活用していくことが大切であると柳井氏は考えているのです。
柳井氏は、自分の妻が過去に通訳として活動してきたときのことを踏まえて、女性でも活躍することができれば男性と同等の給料を稼ぐことが出来て、男性活用と同じ意義を持たせることが出来ると思っています。
ですから、ファーストリテイリングでは、女性幹部の登用を進め、女性が働ける職場を作ろうとしているのです。
柳井正氏の妻の経験は、柳井氏が会社を大きくしていく中で、とても大切なものになっているのです。
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