稲盛和夫氏は京セラの創業者として有名ですが、どのようにしてあそこまで大きな企業したかご存知ですか?
1人の人間が、企業を大きくするというのは並大抵のことではありません。
稲盛和夫氏がどのようにして京セラを成功させたのかについて、考えてみたいと思います。
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1.京セラフィロソフィを作ることができたから稲盛和夫は成功した
稲盛和夫氏が京セラを成功させたポイントの1つに、フィロソフィの存在があります。
京セラフィロソフィと言う言葉を聴いたことがある人も多いと思いますが、これは、稲盛氏の考え方をまとめたものであると言い換えることもできます。
稲盛氏は常に、「経営者は孤独である」と考えていました。
何か大事な決断をするとき、経営者は自分ひとりで考え、決断をしなければいけないからです。
ですが、それでは会社はどこかで行き詰ってしまい、経営者の私利私欲で動かすような会社になってしまうと稲盛氏は考えました。
そこで稲盛氏は、「自分と同じ考えを持つ、自分の分身のような人物」を作るために、自分の考えをまとめたフィロソフィを作ったのです。
会社内にフィロソフィを浸透させることで、全員が同じ意識を持ち、同じ目標に向かって仕事をすることが出来ます。
稲盛和夫氏が京セラを成功させることができた理由は、フィロソフィによって社内の意識を統一し、全員が経営について考えられるような仕組みを作ったからなのです。
2.経営における大切な12か条を実践してきたから京セラは成長した
稲盛氏が京セラを創業し、続けていくにあたって大切にしていることは「経営12か条」です。
例えば、「公明正大で大義名分のある高い目的を立てる」ことであったり、「誰にも負けない努力をする」ことだったりを、12か条の信条として掲げているのです。
一見すると、誰でも当たり前だと思うようなことばかりが書いてあります。
そんなの知っているよ、と思う人もいるかもしれません。
ですが、「知っている」ことと「実践できているか」は全く違うことなのです。
例えば、「思いやりの心で誠実に」という条文がありますが、仕事をしていると自分の利益を優先してしまって、相手を思いやる気持ちを常に持っているという人は少ないのではないでしょうか。
仕事をしていくにあたって、当たり前のことを当たり前に意識して行うことは、とても難しいことなのです。
ですから、京セラを成功させていくにあたって、稲盛和夫氏は、当たり前のことを当たり前に考えて実行できなければいけないと思っていたのです。
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3.稲盛和夫はアメーバ経営をすることで成功することができた
京セラの成功の影には、稲盛氏が考えた「アメーバ経営」の存在があると考えることができます。
アメーバ経営とは、経営哲学と部門別採算管理をベースにした経営手法の事を指しています。
稲盛氏は、確固たる経営哲学を持って、ブレることなく仕事に取り組んできました。
それは、創業者でありながら汗を流して働いていた京セラ創業当時から変わらない経営哲学でした。
そしてその経営哲学は社員全員に共有され、実行されてきています。
また、京セラのような大きな企業になると、組織の末端の経営実態や採算があやふやになってしまうこともあります。
そうなってしまわないように「管理会計制度」を確立させたのです。
会社組織を小さなチームに分けて、全員で経営を行っていくような仕組みを作ることができたことで、経営の内容が正確に把握でき、各部署の採算を正確に、スピーディーに知ることができるようになりました。
各部署ごとの採算を知り、正確さとスピーディーさを追求したからこそ、稲盛和夫氏は京セラを大企業に成長させることができたのです。
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